物件名 K火葬場
探索日 -------
廃墟開始 平成9年3月頃と推察
分類 公共施設(火葬場)
規模 小規模


植物連中がまたもやタカっている。生と死の分かれ目。肉体との決別。



生死の館の扉は開かれていた。植物たちが様子を伺っている。



ここで生死体との最後の別れを。焼香という名のアロマテラピー。



別れの扉。ここへ入ると数十分後には骨だけになる。



黒い服を着て珠のついたアクセサリを持ち、うつむいて大人しくするという様式美。



係員がこのボタンを押すと、高カロリーバーナーであっという間にコンガリ。



掃除道具にも煤がつく。念の籠もっていそうな煤。



骨を拾う箸。一人一本づつで二人で協力して壷に入れる。形骸化された死の確認。



生死体を焼く装置の裏舞台。途中で生き返っても容赦なく焼き尽くす機械。



まだ死んだ事にピンと来ない頃に通り過ぎる儀式。自分が何をしてるのかわかってない。



係員室には、おっさんの心のオアシスが貼ってあった。辛気臭い毎日の活力を養った外人。



葬儀にしては派手な造花。どうせ飾りだからなんでもいい。



タヌキさんもここで死んでた。斎場で死ぬとは人間並み。しかしなぜここで?



死を悲しむべき事と捉えるのは間違い。執着や貪りがあるから悲しいのだとブッダは言った。



コメント TEL

藪に囲まれた火葬場の施設。

今はその役目を終えて、静かに眠りについています。

探訪当事、物件に近寄るにつれてどんどん異臭が漂って参りました。

「火葬場で異臭」の図式から良からぬ想像をしながらもさらに近寄ると、
僅かに開いた扉の隙間からハエの羽音が重厚に響いて参りました。
ますます高まる緊張の中、意を決して扉から中を覗くとそこには異臭の正体が…

真夏の盛りに腐敗のピークに達したモノの中の探訪は、その臭いに目すらやられる
厳しいものとなりました。

多くの人が故人と最後の別れをした場所。
この探訪を忘れる事はないでしょう。



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