植物連中がまたもやタカっている。生と死の分かれ目。肉体との決別。 生死の館の扉は開かれていた。植物たちが様子を伺っている。 ここで生死体との最後の別れを。焼香という名のアロマテラピー。 別れの扉。ここへ入ると数十分後には骨だけになる。 黒い服を着て珠のついたアクセサリを持ち、うつむいて大人しくするという様式美。 係員がこのボタンを押すと、高カロリーバーナーであっという間にコンガリ。 掃除道具にも煤がつく。念の籠もっていそうな煤。 骨を拾う箸。一人一本づつで二人で協力して壷に入れる。形骸化された死の確認。 生死体を焼く装置の裏舞台。途中で生き返っても容赦なく焼き尽くす機械。 まだ死んだ事にピンと来ない頃に通り過ぎる儀式。自分が何をしてるのかわかってない。 係員室には、おっさんの心のオアシスが貼ってあった。辛気臭い毎日の活力を養った外人。 葬儀にしては派手な造花。どうせ飾りだからなんでもいい。 タヌキさんもここで死んでた。斎場で死ぬとは人間並み。しかしなぜここで? 死を悲しむべき事と捉えるのは間違い。執着や貪りがあるから悲しいのだとブッダは言った。
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