物件名 名産地製茶工場
探索日 2006年9月
廃墟開始 不明:昭和52年は稼動していた形跡あり
分類 工場廃墟
規模 木造1階建て2間+倉庫


ここにたどり着くには、徒歩か電車しかない。木々に隠された製茶工場



緑に埋もれた廃墟が見えてきた。



目に痛いほどの緑。植物野郎のパラダイス。光合成天国。自然保護など必要なし。



植物には目がある。連中は明らかに窓を目指しているではないか。



これが工場の全貌だ。二棟の建物が確認できる。



内部。大型機械と穴。床が落ちて何かが落下したようだ。



恐らく以前は近くに茶畑があり、採取したものを乾燥させて加工していたのだろう。



いくつかの製茶専用機械が残る。普段製茶の工程など見たことないからよくわからない。



橋本式という製茶機械があるのか。マニアックな世界だ。製茶業界ではメジャーなのか?



こっちは八木式。



再び橋本式。この炉で熱風を出して乾燥させたのか?



上を見てみると、梁にいろいろのっけてある。



どうやらこのスクリューで茶葉をかき混ぜていたらしい。



床に穴が開き、どんどん物が沈みこんでゆく。



操業当時はこれら機械たちが唸りを上げて稼動していたのだろう。



しかし今ではクモの巣が静かに張る静寂空間だ。



丈夫な梁もそろそろ重みにたわんできた。誰も見てない時に音立てて落ちる日が来る。



作業手順や覚書が壁にチョークで書かれている。灯油で発電機を動かした。



操業記録。昭和39年から52年まで稼動。毎年5月の半月だけ使われたらしい。



繁忙期は缶詰食べてがんばった。機械も人もがんばった。



最後の出荷の船が出た後、機械は眠りにつき、植物の奴らが寝顔を覗き込んでいる。




コメント TEL

全国的有名茶所の山中にひっそりと埋もれ行く製茶工場跡。

木造が個人的ツボをいたく刺激します。

風雪に耐え忍び現状のように残ってはいましたが、そんな遠くない将来に自然に帰って
行くことでしょう。


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