物件名 Lボウル
探索日 忘却
廃墟開始 不明
分類 娯楽施設
規模 中規模二階建て


何十年か前、ここにはボウリング場が確かにあった。



ボウリングブームは一定周期で繰り返されてきたが、これは何回目のブームの頃だったか。



廃墟内には数々のラクガキが残るが、最高傑作はこの「わらびもち」他は印象に残らない。



レディースデー。レディに程遠い品格でも、女であればレディ。レディは国家資格にすべき。



場内は植物園状態。緑色の侵略者が殺風景という芸術を台無しにする。



近年、金属泥棒が廃墟から金気の物を盗み出すようになった。メタルシーフ。



どの廃墟でも比較的原型を留めるボイラー。廃墟の心臓。夢幻の心臓。



ビリヤード台も四つ球だ。最近の若いもんは四つ球を知らない。知らなくてもいいのだが。



丸い窓と垂れ下がる照明。廃墟美とは老醜の中に刻まれた年輪であり、絶望の詩である。



タトゥーを入れた老人が、皮と骨だけで終わるべき人生を語らずに語る。



植物は遠慮を知らないエイリアンだ。種子がどこからともなく運ばれ宿主に寄生する。



人類の理想郷は完全無菌の無機質空間であり、断じてエコ宗教に騙されてはならない。



なんでもないところに薄らボンヤリとした日の光が差す。人がそれを眺めて何かを考える。



コメント TEL

何もない割には中部の誇る全国的に有名な物件でした。

今は昔の話となりましたが、かつては裏の廃屋共々肝試しのヤング達で賑わって
いました。

そして、かなりの放置歴史を誇っていた当該物件もとうとうコンビニへと変貌しました。
これでフルーツ店の人も一安心した事でしょう・・・ 

 
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