ストリップ小屋廃墟に独特な背徳感。閉鎖してもなお後ろめたい。 ここでキップを買う。「チケット」などというカッコイイものではなく「キップ」。 買ってすぐキップはもぎられる。じゃあ買うときにもぎればいいのに。二度手間入場制限。 もぎりカウンターから場内への通路。奥のドアから入場せよ。 ピンクのシャツが今でも入場者を監視している。 入り口付近。火事の跡が痛々しい。 花道にかぶりつき。ちなみにストリップ界ではここに座るのは素人。 ベテランは後ろのほうに座って、踊り子に興奮する客も含めて鑑賞する。 大抵の老舗ストリップ小屋には常連の年寄りがいる。下品な客を牽制する役割。 そんな脱衣空間の文化も廃れ、伝統芸能は失われていく。ショウビズの退廃。 自動車のシートを台に固定したカスタムシートで音響照明のコントロール。 「カセットテープ」は我々の若い頃には欠かせないメディアだった。ダブルデッキも。 回転する色アクリルでカラフルは照明を踊り子に照射した機械。 日計表。90年代後半から急速に入場者が減っていった。 レコードも健在だった頃。場内で流れるBGMは流行曲が多かった。JASRAC以前。 愛染恭子は一世を風靡した。トレイシーと人気を二分した時代。そして共演。 ともあれ、ビデオ普及とともに劇場で裸体を鑑賞する文化は廃れ、今では数が激減した。
|