物件名 まわるスカイレストランMO
探索日 最終探索2006年
廃墟開始 不明
分類 飲食店兼土産物販売店
規模 小規模5階建


急流に恵まれた日本では水車が発達し、強風に恵まれた国では風車が発達した。



回転をエネルギーに動力変換する事を発明したのは画期的だった。



なぜなら、他の動作と違って回転には反復が省略できるからである。つまり無駄がない。



しかし回転運動は、動物的本能の直線運動と違う為に意識的混乱も誘発する。



回れば楽しいだろう、美しいだろうという直感は間違いである。



回転とは即ちブラックホール。エントロピー。末路は終末思想なのだ。



回転とは無理矢理加速して終末に急ぐ行為であり、だからこそ人々の好奇心を集めるのだ。



一方、回転の向こう側を忘れてはいけない。



回転の行き先が終末なら、始まりもまた回転からやってくる。



はじめに回転ありき。回転から無理矢理事象が生じる。



投げられたサイコロの如く、投げ出された因果が渦を巻いて展開していく。



渦の発生には必ず圧力差がある。竜巻のように。



圧力差があるところに回転が生じ、因果が渦を巻いて繋がっていく。



全ての原因は圧力差にあり、全ての経過はスパイラルであり、全ての終末は均衡である。



そんな空論が頭をよぎっていくひと時だった。



コメント pcfx

廃墟界で、特殊な意味を持つ物件。

その道のオーソリティに敬意を表して、あえて紹介文を避けた。

それがどんなに屈折していても、どんなに限定からくる結果であったとしても、

それを尊重するのが正しい気がするのだ。




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