観光バスが停まり、団体で食事できた往時の食堂。 現在はこの姿。国内観光は衰退し、付随する商売も衰退していった。 一階の格子や鉄ドアがDQNから中を守ったようだ。 食堂だから調理室がコア。 什器や調理器具が散乱。予約のバスが到着すると直ちに食べさせる。大量配膳ブロイラー。 什器に紛れてタヌキが心の旅。見えない物が見えてくる。 看板の一部が中に。たぬきの「き」。 ビンジュース販売機。二本同時に抜けない構造。栓抜きを持ってればタダで飲める構造。 大きな食堂。団体旅行客が流れ込み、食欲を満たし、土産物を物色し、流れ出る。 配膳室から客席を監視し、下げ物に行くチャンスを狙った。 眺めのよい窓辺で食事。バス観光。慰安旅行。休みを潰して無理矢理出発。 バスが出発するというのに、土産物物色に夢中なオバサンを呼び出す放送機械。 その土産物売り場。2005年当時は比較的荒れていなかった。 喫茶も併設。コーヒーやアイスはここで。 椰子の木が南国の象徴で、旅行観光の象徴だった時代。日本人は南国好き。ハワイ好き。 暖簾と帆船。共通点は布張り。 陶器の動物に帽子を被せ、シャレのコピーを貼り付けた。土産品一丁上がり。軽薄だ。 もう南国ならなんでもよいという思想から生まれた土産品。バナナ=熱帯。 南国好きは、この近くの熱帯植物園に関連する。世界一と豪語。 旅行代理店と契約し、胃袋を大量に誘い込む企みだった。 カレー¥600。ラーメンはわかめ入り。入れなかったほうが売れたかもしれない。 天井に住人。トビネズミ。 調理室奥にはオーナー部屋。 ここに住んでいたようだ。神棚も放置。 子供もここで育ったようだ。 倒産物件につきものの新興宗教。信仰の自由。搾取の自由。 経営者は孤独であり、その隙間を宗教で埋めようとする。 埋めた結果道に迷う。いろいろ持っていかれる。持って行かれてから気が付く。 気が付いたときはもう遅い。熱帯の夢。 給水タンクが落ちた。恐竜の卵のようだ。熱帯だからまあいいか。
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