物件名 HHホテル
探索日 2006/8
廃墟開始 2004年頃
分類 宿泊施設
規模 中規模(変則2棟合体式)


自ら「リゾート地」と豪語。リゾートとは何か。



ホテルの全容。状況から見て建て増しの変則建築。



別荘会員へのお知らせの下書き。経営不振から老人介護施設に転用しようといたが失敗。



ここの元社長、幸夫は40年かけてここを開発した。その偉業は称えられる。みどりと共に。



フロント。高級別荘地を分譲。別荘地の不動産価値は市街地とは大きく違う。



食堂。リゾート施設の筈が、パイプ椅子と折りたたみテーブル。プロレタリアリゾート。



小さな舞台があるが、末期は座敷として利用。老朽化と陳腐化。無理矢理経営黙示録。



レリーフも疲れ果て、横になっている。



売店。宿泊者が購買する商業空間。買いたいものではなく売りたいものが並べられる。



買いたいものは決定されていない。売られるものから買いたい動機を呼び起こす行為。



喫茶コーナー。飾りに味があり、落ち着く空間だ。



1階の裏には安っぽいコスチュームが。舞台での寸劇用なのか。



レンタルスキーも貸し出していた。スキー人口も激減。世間はスキーどころではなくなった。



厨房もこじんまり。どんな料理がでていたのか。



ピシッと閉めたら壊れそうだ。



リゾート気分はここにはなかった。大衆食堂より設備は下。合宿生の食堂。



子供用テーブル。本当に連れてくるべきなのだろうか。それは誰のためか。



客室は少しマシ。しかしこの半端な高さのテーブル。座卓の高さに椅子。



しかしこうして見ると和室。畳にカーペット?そこに布団?椅子は必要なのか?



オーナー部屋は客室を転用。いくつも使っている。そうとう利用者が少なかったらしい。



オーナー蔵書。経営者らしいラインナップ。金・金・金。商売・商売・商売。時々トットちゃん。



経営者とは商売人。社長とは金策担当者。経済とは搾取。成功者とは悪人の事である。



稼ぐが勝ち。ビジネスの底の浅さはここにある。その浅い行為に没頭する資本主義社会。



洗濯物は干されたまま。整理する時間はなかった。



真ん中の洗面台は、中から何かが出てくるので使用中止。



風呂は木が生えてくるので使用中止。



畳にカーペットがここの主流。天井がボトッと落ちてくる。



畳にカーペットを敷き、ベッドを置く。座卓に椅子。和室にカーテン。間違った和洋折衷。



牛乳風呂。高原=牧場=牛=牛乳という発想。



宿泊施設の風呂は大抵22時まで。係員が定期的に監視できない時間は入浴させられない。



矢印が消されてる。途中から女風呂はなくなったのか。通行止め。



大宴会場は3階。一見、字がうまいように見えるが、場だけ小さい。おしい。



その大宴会場。赤い空間。真ん中からアコーディオンカーテンで仕切れた。



設備の古さから、末期には学生のリーズナブルな合宿所として使われた。



ここが本来の意味で使われたのはだいぶ昔の話になる。



岩風呂。浴槽の材質の一部に岩石を使っただけ。



左が牛乳風呂。浴槽もホルスタイン。右は薬草風呂。



洗面器はおなじみのケロリン。しかしケロリンを使ってる人は見たことがない。宣伝効果は?



電力の設備が古く、ドライヤーは二個以上同時には使えない。停電する。



何れにしろ、ここは温泉が出ていなかったわけだ。



設備の古さを微塵も感じさせないパンフレット。到着後直ちに落胆確定。



これだけ見ると高級リゾートホテルだが、実際はこれだ。



裁判所の告示で管財人が占有するが、動産に資産価値は見出されないまま放置。



しかしまだ拡張する気マンマンだった。客がこないのに部屋を増やす。



オーナー一家が客室に住み込む状況と増築が並行する矛盾。



夢は青天井。ホテルも青天井。



商売は時の運。消費者は浮気者。時流は移ろい、栄枯盛衰。諸行無常の響きあり。



コメント TEL

現役当時からメインの通りから外れた寂れた所という感じはありました・・・。

所在地付近をリゾート地として開拓していた会社が母体なのですが、こうなってしまうと

悲喜こもごもであります。

廃墟になってからの日数以上の経年劣化を感じさせる物件でした。 


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