自ら「リゾート地」と豪語。リゾートとは何か。 ホテルの全容。状況から見て建て増しの変則建築。 別荘会員へのお知らせの下書き。経営不振から老人介護施設に転用しようといたが失敗。 ここの元社長、幸夫は40年かけてここを開発した。その偉業は称えられる。みどりと共に。 フロント。高級別荘地を分譲。別荘地の不動産価値は市街地とは大きく違う。 食堂。リゾート施設の筈が、パイプ椅子と折りたたみテーブル。プロレタリアリゾート。 小さな舞台があるが、末期は座敷として利用。老朽化と陳腐化。無理矢理経営黙示録。 レリーフも疲れ果て、横になっている。 売店。宿泊者が購買する商業空間。買いたいものではなく売りたいものが並べられる。 買いたいものは決定されていない。売られるものから買いたい動機を呼び起こす行為。 喫茶コーナー。飾りに味があり、落ち着く空間だ。 1階の裏には安っぽいコスチュームが。舞台での寸劇用なのか。 レンタルスキーも貸し出していた。スキー人口も激減。世間はスキーどころではなくなった。 厨房もこじんまり。どんな料理がでていたのか。 ピシッと閉めたら壊れそうだ。 リゾート気分はここにはなかった。大衆食堂より設備は下。合宿生の食堂。 子供用テーブル。本当に連れてくるべきなのだろうか。それは誰のためか。 客室は少しマシ。しかしこの半端な高さのテーブル。座卓の高さに椅子。 しかしこうして見ると和室。畳にカーペット?そこに布団?椅子は必要なのか? オーナー部屋は客室を転用。いくつも使っている。そうとう利用者が少なかったらしい。 オーナー蔵書。経営者らしいラインナップ。金・金・金。商売・商売・商売。時々トットちゃん。 経営者とは商売人。社長とは金策担当者。経済とは搾取。成功者とは悪人の事である。 稼ぐが勝ち。ビジネスの底の浅さはここにある。その浅い行為に没頭する資本主義社会。 洗濯物は干されたまま。整理する時間はなかった。 真ん中の洗面台は、中から何かが出てくるので使用中止。 風呂は木が生えてくるので使用中止。 畳にカーペットがここの主流。天井がボトッと落ちてくる。 畳にカーペットを敷き、ベッドを置く。座卓に椅子。和室にカーテン。間違った和洋折衷。 牛乳風呂。高原=牧場=牛=牛乳という発想。 宿泊施設の風呂は大抵22時まで。係員が定期的に監視できない時間は入浴させられない。 矢印が消されてる。途中から女風呂はなくなったのか。通行止め。 大宴会場は3階。一見、字がうまいように見えるが、場だけ小さい。おしい。 その大宴会場。赤い空間。真ん中からアコーディオンカーテンで仕切れた。 設備の古さから、末期には学生のリーズナブルな合宿所として使われた。 ここが本来の意味で使われたのはだいぶ昔の話になる。 岩風呂。浴槽の材質の一部に岩石を使っただけ。 左が牛乳風呂。浴槽もホルスタイン。右は薬草風呂。 洗面器はおなじみのケロリン。しかしケロリンを使ってる人は見たことがない。宣伝効果は? 電力の設備が古く、ドライヤーは二個以上同時には使えない。停電する。 何れにしろ、ここは温泉が出ていなかったわけだ。 設備の古さを微塵も感じさせないパンフレット。到着後直ちに落胆確定。 これだけ見ると高級リゾートホテルだが、実際はこれだ。 裁判所の告示で管財人が占有するが、動産に資産価値は見出されないまま放置。 しかしまだ拡張する気マンマンだった。客がこないのに部屋を増やす。 オーナー一家が客室に住み込む状況と増築が並行する矛盾。 夢は青天井。ホテルも青天井。 商売は時の運。消費者は浮気者。時流は移ろい、栄枯盛衰。諸行無常の響きあり。
|