四角い箱ホテル。源泉を持っていたのが強み。しかし営業停止。 入り口は植物連中の門番が覆い隠す。 割られたガラス。この手口は大抵野良人のやり方だ。 左側がフロント。フロントの背面が窓という造りは珍しい。 潰れたホテル旅館に多い、わかりにくい案内。サービスの考え方の根本に問題があった。 みやげ宅配の欠点は、休み明け出勤に土産提出が間に合わない事だ。 さてその大岩風呂だが、まあまあの規模で雰囲気もあった。 営業当時の岩風呂。なんか見てると入りたくなる。 横着をするなという看板。全裸で横着すると原始の血が騒ぐ。 薬草風呂。栄養状態がよく、衛生的な現代において、湯治の意味はあるのだろうか。 湯治に意味はないが、混浴にはロマンがある。しかし水着着用はいただけない。 そもそも「混浴」という淫靡な響きに、水着を着るというのはテロリズムである。 だったら最初から混浴にしなければよかろう。守れ混浴の機微。 この物件では、この場所のこの構図の写真はお約束のようなので一応掲載。 襖で仕切られた和室。ここが洋室よりフレキシブルに使える和室のいいところだ。 しかし洋室はプライベートを守れるという面がある。 雨漏りしてふやけた畳。雨漏りとはこんなに簡単にするものだろうか。 窓が上や下にある構成。どんな需要があったのか。危なくないのか。 「逃道」。「逃げ道」とは異なる道。「ひなんかいだん」は「避難階段」ではなく「非難階段」か。 TELはこういうホテルに来るとすぐに不倫カップルを連想する。「奥さんとはいつ別れるの?」 一泊二食付きプールありで¥8000。まあまあの値段。 献立。ノートをわざわざ縦に使う。書きにくくないのか。横ではダメなのか。 従業員控え室の掟。ゴキブリなどに齧られて宝の地図のような風合いがうまれる。 従業員控え室には布団がそのまま。野良人が住み着いた形跡。ハエタタキあり。 宴会場にもマットレス。ホームレス用マットレス。 小さな舞台に漁船の旗。北国演歌は漁師歌。兄弟舟でイサキは捕れた?ねぇイサキは? パンフを見ると、漁船の旗はそのままだ。保存状態はよい。 珍しく事務所はキレイなまま。引き際の良さはオーナーの人格が出る。福助はおいてけぼり。 応接室。もう商談が行われることはない。電話もならない。 展望バーがあった。TELがまた不倫カップルを連想した。なんで拘るのか。 ネイティブアメリカンキャラ。コーヒーとの関連はあるのか。 割とスッキリした店内。掃除も行き届いていた様子だ。 パンフの写真と比べると、窓は塞がっていたらしい。 漁船の旗、本場漁師料理。何か漁業に繋がりがあったと考えられる。 そんな海の幸に恵まれ、立地に恵まれなかった温泉ホテルを裏口から去る。
おまけ写真 |